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年の瀬ど迫力

ミュージカル大作として話題のレ・ミゼラブルを見に行きました。

嵐の中、座礁した馬鹿でかい艦船をロープで引きあげている何十人もの獄人が掛け声がわりに図太い声で歌を歌っている。

この冒頭のシーンで度肝を抜かれました。

よくわからないけど、すごい迫力。

それから先はもう、全編歌い続けです。

普通のセリフがないことはないのですが、一言二言後にはもう歌い出している。

なぜ歌うのかとか、いきなり歌い出すのは不自然だとか、そんな表層をペロリとヒトナメしただけの批判なんてどうでも良くなります(そんなこと言ったら、普通の映画の普通のセリフだって相当不自然じゃん)。

ユゴーの書いたストーリーが、現代から見てポリティカリーにコレクトであるかとか細かいことを考える隙すら与えない、有無を言わせぬ迫力の3時間。

はっきり言って面白かったです。

レ・ミゼラブルのストーリーを忠実に描き、クライマックスにかけての盛り上がりは凄まじいものがあります。

私が、原作の小説中の人物として密かに敬愛しているエポニーヌ(コゼットが預けられる宿屋の娘)の扱いが大きくてそれにも満足。エポニーヌのクライマックスシーンではもう涙が止まりませんよ。

(もう一人のお気に入りの「パリの浮浪児」ことプチ・ガブローシュのシーンが、ないわけではないのだけれど今ひとつ少ないのがちょっと残念)

ミュージカルはあまり得意ではない、というか、好きとか嫌いとかの判断がつくほど見ていない私がなぜ、こんなミュージカル大作を見に行ったのか。

答えは一つ。

そう、暇だったのです。

ホビットとレ・ミゼラブルの二択で何と無く後者を選んだのですが正解でした(ホビットは見ていないのですが)。

ほぼ満席の客席の女子率はなかなかのものでした。そんな、女性軍に囲まれて、エポニーヌの報われぬ恋に一人涙を流す、そんな年の瀬でした。

ではでは、また来年


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