【デジカメ俳句館】 北川司さん「星涼し … 」
大乗寺
星涼し鯖街道の果ての寺
二ヶ月ほど前、司馬遼太郎の『王城の護衛者』という短編を読んでから私、塩鮭を食べる度、あるお方のことが頭に浮かんでしまいまして。もとより好物なのですが、例えば弁当を選ぶ時、最近では塩鮭入りに決まってしまいます。
護衛者というのは会津藩主松平容保のことで、護衛されるお方は孝明天皇のことです。( 容保は28歳くらい。帝は一つ二つ上。)
幕末の頃は朝廷もお金がままならず、供御(くご・食事)も粗悪になっておりまして、鯛は毎夕御膳にのぼるのだけれど、腐ったような異臭を放つので吟味役は、「これは御召し上がりにならぬように」との紙をつけておいたそうな。 それを聞いた容保は、自前で若狭から鯛を(おおぜいの人夫を雇って、急ぎで)運ばせました。塩鮭を召された時、あまりの美味しさに皮にほんの少し身がついているのを残しておくように言われた。後で酒の肴にしたいと。(彼はお酒がお好きであられた)
そのような塩鮭を、今私共はへらへらと食しているのは何か恐れおおいというか有難いというか。 それらの鯛や鮭はきっと鯖街道を来たのだろうなどと思った次第。
長々としおーもない話で・・・
そうそう、私の記憶では果ての寺は仁和寺 だと。学生の頃近くに住まいしてました。市内でもかなり北です。
零街道行き行きて果つ虎が雨
歳時記見てたら 虎が雨なんてのがありまして。
北川司んさんより
デジカメ俳句館への投稿ありがとうございます。
鯖街道!なんだかいろんな魚がやって来そうな道ですね(^_^)ここ数日夏休みを思わせる気候でしたが、虎にも梅雨の晴れ間が来るといいですね(^∇^)
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