「昨日はTシャツ、今日はセーター」 勝田正人さん
「昨日はTシャツ、今日はセーター」
しーっ、余震だ。何億もの馬が怒りながら、地下を駆け抜けていく。
しーっ、余震だ。何億もの馬が泣きながら、地下を駆け抜けていく。
ほら、ひずめの音が聞こえるだろう、いななきが聞こえるだろう。何を追っている、何億もの馬。しーっ、余震だ。
私は宇宙と世界とこの部屋の中にたった一人だ。何億もの馬と語り合いたい。それぞれの馬をなだめたい。もう追いかけるな。人間を休ませていただきたい。
もっと一人にならなければ、馬の群れに許されないものなのか。ならば進んで、孤独になろう。だから馬よ、怒りと絶望を鎮めてはくれないか。
長い余震のさなか 地の下を駆ける馬の群れの行方には 何がある 私は尋ねたい 何億もの現在というものに 否 馬たちは追っているのではない 追われているのだ。
和合 亮一 詩の礫2011.3.16-4.9
冷たい風がとても強い日ですが、あいつらは何も感じないのか、窓からカエルの合唱、輪唱、独唱が聞こえます。いつだったか、寺西氏が教えてくれた句を想いだしました。安心(あんじん)の鳴き声です。
掲出した詩とそのあとの一文が全然リンクしないところが勝田の拙文たるゆえんです。
勝田正人さんより
おたよりありがとうございます。
昨日投稿してくださった詩ですね。地の底から何かがきこえてくるようで、耳を澄ませて詩をよみました。
カエルちゃん、かわいいっ!こんなに上手に写真が撮影できるなんてすごいです!
運営スタッフ一同より
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