【デジカメ俳句館】 北川司さん「だらを言う… 」
だらを言う相手おらずに花見時
木瓜の花うつつ抜かすも現なり
桜花見に行く覚悟それぞれに
- (注1)
- 「だら」は石川の方言で、「あほなこと、ふざけたこと」。わりと距離が近い者の間で使われる。変化して「だらま」はそれを言う人のこと。 〈使用例 :だらんねーかぁ。だらんこと言うとんなまんや。〉聞き覚えあるでしょ。
- (注2)
- 「うつつを抜かす」現実の生活を忘れ、何かに夢中になること。 でも私思うに、夢中になったこともその人の生活だったことに違いないと。 まあ、うつつを抜かす生活をして、悪びれない双壁は寺先生と私でしょうか。うつつを抜かす強さかな!
- (注3)
- 「花見の覚悟」昔、20年ほど前、『花見の季節がつらい』と言われた方がいました。私が「障害児の通園施設」に勤務していた時のお母さんの言葉です。 (私は実は両手で足りないほど、転職してるのです。千手観音ほどじゃないけど)その時は何となく、そうなんだと聞いていたけれど、自分の子供が思うにまかせないようになってくると、そのお母さんのセリフが少し分かり始めてきた。受け入れて、のち覚悟が芽生えるのかな。なんて。
北川司さんより
「デジカメ俳句館」への投稿ありがとうございます!
ひじょ~にわかりやすくて面白い解説、ありがとうございますっ!
「だら」きいたことあります!そうですか、方言だったんですね!寺西先生の口癖だと思っておりました^^;
「うつつを抜かす強さかな!」たしかにっです、強さですね!そして、「夢中になったこともその人の生活だったことに違いない」ってほんとにそのとおりですね。
いろんな花見があるのだなぁと思いました。花見が「覚悟」。それぞれの人が、いろんな思いを抱いて桜が咲くのを、そして散っていく様子を、眺めているのですね。
それにしても司さんの転職歴には驚きですっ!ぜひぜひどんなお仕事されていたのか、なんてお話も聞かせてください!
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