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「IとYou」  北川司さん

 

『選択の科学』(シーナ・アイエンガー)という本を借りてきた。
ジャムの実験で有名らしい。
盲目の女性、大学教授だ。
その解説の養老孟司からの引用。

 

《英語を習えば誰だって「Iam a boy.」くらいは知っているであろう。
でもamはbe動詞の一人称単数現在である。
それならじつは「I」という単語は要らない。(中略)
amというなら主語はIに決まっている。
にもかかわらずIを省略してはいけない。
あんなに頭文字だけの略語が好きなアメリカ人が、Iは決して省略しない。

じつは主語がないと文章にならないという言語は、世界に十もない。(中略)
つまり欧米系の言語は「私」の存在を暗黙に「押し付けている」。》

 

『集団的自衛権』の集団的とはIをWeに替える、ってことなんすかね。
断固としてIを省かない人達からみてどうなんすかね。
主体性のない国民やなぁ、と思われるんじゃないすかねぇ。

 

あと、youの単数と複数が同型というのも昔から納得がいかないのだが。
「I love you.」
という時、youの後ろにもう一人彼(もしくは彼女)がいても成り立つ。
「私はあなたたちを愛しています。」
その後ろに複数の彼(彼女)がいたとしても成り立つ。
「あなた方を愛しています。」
これは、一夫多妻、もしくは一妻多夫。
おーっと、これこそ『積極的平和主義』なのか?!
「We attack you.」
このyouも複数になりつつある。
欧米のyouは日本のyou。
そして欧米のyouには限りがない。

 

はや春の雨や駆けゆく配達夫

 

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おたよりありがとうございます。

ところで、当地、今日が高校の合格発表でした。
私がアメリカ人なら、合格した子どもたちに、

I am  proud of you.

とか

You do  me  proud.

とかいうべきなんでしょうな。

 

合格だなポニーテールが揺れてるもん

 

すてぱん

 

 


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