「変化」 前野狼騎さん
かつて鴨長明は「方丈記」の冒頭で、『行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。』と世の無常を嘆いておったが、昨今の日本や日本人の劇的変化にはわしも大いに驚いておるがな。
まあ、成るようにしか成らんじゃろうが、不気味じゃわな。
ところで、先日、夕刻に近所の銭湯へ行ったんじゃが、脱衣場の大きな鏡に映ったわしの裸体を見て、えらくビックリしたわ。
髪が薄くなって、プーチンかゴルバチョフの如き頭蓋になっているのは自明の事じゃが、驚いたのは、体躯じゃ。
胸や肩の筋肉がひどくみすぼらしくなって、以前のわしの身体とは思えん程に変化していたことに気がついたんじゃ。早速、鏡の横にある大きな体重計に乗ったら、74kgを切っとったわ。
この胸筋じゃベンチプレスも100kgは上がらんじゃろうなあ。
つまり、これが老化か老衰か、それともなにか重大な病気が進行しているのかわからんが、還暦を過ぎて、確実に「変化」が心身に押し寄せておるのは事実じゃろうな。
わしは少し気が動転してしまい、銭湯を出て、春の雪降る商店街を歩いて家まで帰ったが、いつもなら真っ先に冷蔵庫を開けてプリン体ゼロの発泡酒の缶を一気に三本飲んでしまうのじゃが、今夕は気分が乗らず、グラスに氷を入れてニッカウイスキーをなみなみ注ぎ(これもマッサンの影響か?)、テレビの「猛虎キャンプレポート」を見ながら静かに溜息をつきながら、スピリットタイムに入っとったわけじゃ。
ちなみに来週日曜日が最終話のイギリスのテレビドラマ「ダウントンアビー」はどんな悲劇的な結末なるのか楽しみじゃわい。
では
青き踏む羊の如き国民と 狼騎
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おたよりありがとうございます。
今日は司氏の俳句もすてきだったが、宗匠の俳句もすごいなぁ!
ところで、宗匠は体重が74kgを切ったと言って、お嘆きのようですが、まだまだ、それはBMI的には「肥満」の域なのではありますまいか。
それにしても、今日の国会中継を見ていたら、何のかかわりもない場面で、質問している野党議員に
「日教組、日教組!」
などというヤジを飛ばしてよろこんでいる首相がおった。
なんなんでしょうな、このお方は。
このような子どもじみたお方を首相に戴く国にいるかと思うとまたしてもナサケノーなりました。
いつしかに雪崩るるまでに積りけり
すてぱん
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