「餅の固さ」 司さん
左義長の餅の固さをのみ込みぬ
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俳句ありがとうございました。
そうですな、左義長の火であぶった餅はかたいですな。
それにうまくもない。
とはいえ、食べかけたものはのみこまねばなりません。
さて、真っ赤な表紙の本でした。
「バカになったか、日本人」というのが題名です。
この本、日曜日の書評欄に載ってはいたんだけれど、別に買う気なんてなかったんです。
けれども、今日本屋に行ってその赤い表紙を見ると、なんというか、こんな本でも読まないと気が晴れないような気がして、買ってしまいました。
で、気は晴れたかというと、身内のバカさ加減について書いてあるのですからね。
まあ、うんざりします。
でも、なかなか、おもしろかった。
日本のわけのわからなさが少しはわかった気がしました。
まさしく、今日のわたくし
左義長の餅の固さをのみ込みぬ
というところでしょうか。
ところで、そのあとがきにはこんな言葉も書かれていました。
それが「宗教戦争」であるのなら、「イスラム国」と対立する宗教は全世界を覆おうとする「グローバリズムの近代化」でしょう。それを「宗教」だと思うと経済発展を信じている人の頑固な変わりのなさというのもわかる気がします。
―橋本治 「バカになったか、日本人」―
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