「陳低俳句!」 すてぱん
山田さんは「チンダル俳句」の扱いに困ったらしい。
かわいそうに!
というわけで、今日は愛弟子の苦闘へ満腔の敬意と同情を表しつつ、今から
《文系すてぱん氏によるいい加減な理科解説》
&
《司氏「陳低(チンダル)」俳句講義》
です。
さて、たとえば冬の日、部屋の中に光が差してきます。
するとわたしの部屋のようなホコリっぽい部屋の場合、そこにあるホコリで光の筋が見えますな。
なんだか美しい。
それが「チンダル現象」と言われるやつです。
あるいはもっと美しい例で言えば、雲間から光が幾筋も地上にさっと差し込んでるのが見えたりしますな。
なにやら「天地創造」の秘蹟を見るような。
あれが「チンダル現象」です。
ですから、わたしのところに司氏からあの俳句が届いたとき、そのような美しい写真を是非添えて下さるように書いたんです。
なのに、怠惰ですなあ。
結局、俳句だけでゴマカシテ!!
で、あの俳句
チンダルと過ごすも良かり秋の日を
というのは、たぶん、司氏が「チンダル」と「チンタラ」の語感が似ておることに興を得て、作ったものなのです。
想像するに、部屋に寝転んでおるとき、ホコリが作る光の筋を見て、高校で習った「チンダル現象」という言葉を思いだして
「おお!」
なんて思いながら作ったんです。
こんな秋の日、チンタラと「チンダル現象」を眺めて過ごすのもよいではないか!
てなもんかもしれない。
あるいは、もそっと優雅に、秋の木立の樹間を洩れ来る光を見つつ作ったのかもしれませんが。
まあ、そのうち勝田氏がすばらしいチンダル現象を写真にして送って下さるはずです。
山田さんはそれを心待ちになさってくださいませ。
ちなみにチンダルというのは,この現象の原因を解き明かしたる人の名前のはずです。
渋柿や死ンダル石をなほ惜しみ 捨般
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