ものをこそ思へ
みかきもり衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつものをこそ思へ
大中臣能宣
こないだやって来た高校生の話によると
「せんせ、スゴイよ」
らしい。
なんでも、彼女の高校の近くにある北習志野にある野田首相の自宅の前には今やポリボックスができて、そこに常時警官が詰めているのだという。
なるほど、大臣になるということは、そういうことなんだなあ、とわたしも感心する。
だから、どうだ、という話ではないが。
引用は、もちろんみなさんご存知の百人一首の恋の歌。
禁中の御門を守る衛士(えじ)たちのたく篝火のように
私の恋は夜の間は身を焼くように燃え
昼間も消え入りそうになりながら、あなたのことを思っているんですよ
というような意味になりましょうか。
いいですなあ。
昼は消えつつ ものをこそ思へ
ですよ。
もっとも、野田総理の自宅の警護の人たちが、まさか、夜になればかがり火を焚くとは思いませんが・・・。
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