約束
カレンダーの隅の24/31 分母の日に逢う約束がある
吉川 宏志
子どもたちが帰ったあと、カレンダーをめくると、
おお!
7月のカレンダーは引用の短歌の通りじゃないか!
隅のところがちゃんと分数になってる。
(これを分数と見たのが、作者の手柄だし、 読むときは
31分の24
と読んであげるべきだね。)
むろん私に、分母である31日の日に誰かに《逢う約束》なんて、心躍ることはないのだけれど、この短歌を知ってから、ひょいとめくったカレンダーがこうなってると、なんだかうれしくなる。
なんだか、その月、いいことが起こるような気がしてくる。
なんとなくわくわくする。
一年の半ばを過ぎた日、めくったカレンダーがなんだかいい予感がするものだなんて、なかなかいいよね。
そうそう、今月の分母の31日は勝田氏と菊池氏の誕生日だった。
カレンダーの隅の24/31 分母があいつの生まれた日なんだ
でしょうか。
やっぱり、いい月なんだね。
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