鮎
暑い!
あまりに暑い!
あんまり暑い!!
こんな日は、こんな涼しげな歌なぞ味わいながら身の奥から涼しくなりましょう。
蕗の葉を敷きたる上に新月のごとく光れる鮎置かれたり
安立スハル
なにやら江戸の昔に戻ったような。
この歌を読むと、余計なものが突然洗い流されて、こころの中が、蕗の葉の上に置かれた鮎のイメージだけになる。
なにか背筋が伸びるような。
そんなすずやかにうつくしいもの。
私も鮎を、水に濡れた蕗の葉の上に置きたくなる。
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