かわいい?
無関心が常に美徳だというのではない。だが、何に対して無関心であるかによって、人格が規定されるのだと思う。
― リンド 「無関心」 ( 『たいした問題じゃないが』 行方昭夫 編訳)―
試験が近いので、部活動はお休み。
学校が退けるとすぐに子供たちがやってくる。
というわけで、今日は夕方からやってきたジュリちゃん。
部屋に入ってくるや、にこにこしながら
「ね、ね、ね、かわいいでしょ!」
と言う。
何かと思って彼女の指さす方を見たら、
こないだからのひどい筋肉痛だというので彼女のももに貼り付けられていたテーピングの上に今日は絵を描いたのだという。
「ねっ。かわいいでしょ?」
う~ん。
残念ながら、このおじさんは、あなたがた女子中学生や女子高校生の言う 「かわいい」 が、いまだかつて、わかったためしがない。
おそらくは、これから先もわかる見込みはない。
そういうことに対するセンサーというものが、たぶんは、まったく欠如しているのです。
とはいえ、そういうことを 「 かわいい」 と言ってよろこんでおられるあなたがたのことは、いつも、たいへん可愛い、と、思っているのですよ。
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