雨がふる
雨がふる恋をうちあけようと思ふ
片山桃史
こんな俳句を引用したからと言って、むろん私にうちあけたい恋などあるわけではない。
一日降り続く雨に、こんな句があったことを思い出したので書いてみただけだ。
もっとも、桃史(とうし)のこの句は無季なのでいつの雨なのかわからない。
それに恋をうちあけたくなるような雨はこんな冷たい春の雨ではなさそうな気がするが。
ニューギニアで戦死した人だ。
33歳だったという。
こんな句もある。
歌を聞きしばらく耳の明るかり
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