初雪
初雪や積み木を三つ積めば家
片山由美子
「あ、雪!」
今年最後の塾を終えてドアを開けた二年生が声を上げました。
私もその声に外に出てみると雪国の方々にいはもうしわけないほどのあどけない雪がちらちらと暗い空から落ちていました。
「初雪だね」
そう言いあう子供たちの声はもちろん少しはずんでいました。
誰もがみんな掌を上に向けています。
あれは天からの幸をを受けとる形でしょうか。
そういえば一茶にこんな句がありましたっけ。
初雪や一二三四五六人
まるで今夜の塾の子どもたちのような。