凱風舎
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9/8~9/15

2014/09/08(月)
18:15仕事上がり。
ラーメン食べる。
19:25「監視者たち」(2013年韓国、チョ・ウィソク、キム・ヴョンソク監督)@シネマート新宿。
これ我らがジョニー・トー大先生制作の「天使の眼、野獣の街」のリメイク。
予告編でもポスターとかでもそう言って無い。まぁ「天使の眼…」の方を見てれば予告編で同じ話だってわかる。ホームページ見たら、小さくではあるけどそう書いてあったので勝手にパクっているわけでは無いらしい。
最後の最後本当のラストシーンで「天使の眼…」の方を見ていると「おぉ」となるシーンあり。
「天使の眼、野獣の街」は、ジョニー・トーが関わっている割にあんまりだったのにそれをリメイクしてもね、、、
と言う感じ。
ただ、主人公の女の子がすごく可愛かった(「天使の眼…」の方の女の子も可愛いなと思った記憶がある。どんな顔だったか思い出せないけど)。
本日は月曜日につき、シネマート新宿がメンズデイで男子1100円。
通常メンズデイだと95%位がおっさんだが、今日はお姉様方が多くいらっしゃっていた。韓流ブームまだまだ健在。
22:00過ぎに帰宅。

2014/09/09(火)
死んだ。
身体中だるく、何もしたく無い。頭が重い。
仕事休む。
寝たり、wowow見たり、ラジオ聞きながら寝たり、携帯ゲームを3時間近くぶっ続けでやったりする。
久しぶりに一日中家にいた。
夕方、以前録画していた「天才マックスの世界」(1998年米、ウェス・アンダーソン監督)を見たらかなりな傑作だったのでちょっと元気が出た。ウェス・アンダーソン監督、最高。

2014/09/10(水)
18:45仕事上がり。
松屋でご飯食べたのち、紀伊国屋をぶらぶらする。
20:45「あの頃、きみを追いかけた」(2011年台湾、ギデンス・コー監督)@シネマカリテ新宿。
「So Young」(9月13日(土)公開)の前売り1500円を買ったので500円。
全く呼ばれて居なかった。
「勝手にすれば良い」と言う感想しか浮かばない。
1994年から2005年までの男女の関係を追うドラマで、一人のヒロインを巡る話なのにドロドロしたところがまるで無く、健全と言うかなんと言うか、大学生にもなって「まだ俺も握っていないお前の手を他のやつに握られるのはやだ!」とか(ちなみにこれが性的な暗喩には全く見えません)、見ていてこいつらどっかおかしいんじゃ無いかと心配になる。
(疲れから心が狭くなっていただけかもしれないな、、、と少し反省。ところどころ面白いシーンもありました。)
23:30帰宅。
牛乳にジンを入れて飲む。割と美味しい。
アイスコーヒーにジンは合わない。

2014/09/11(木)
17:30仕事上がり。
18:30より「眠狂四郎 炎情剣」(1965年日本、三隅研次監督)@角川シネマ新宿。
面白かった。
眠狂四郎だと、こないだ見た「勝負」よりも面白かった。
でも、見終わったばかりなのに、ほとんど筋を思い出せない。いや、多分思い出そうと思えば出来るけどやる意義が感じられない。
時代劇の筋を書き起こすのは難しいし。
隣に座っていたお婆さんが役者が登場するたびに「姿美千子よ」とか感嘆するので、大変勉強になる。
20:45「建築学概論」(2012年韓国、イ・ジョンヨン監督)@シネマカリテ新宿。
昨日に引き続き500円。
素晴らしかった!
これは、名作。
つまらない映画を多く見ているとだんだん不安になるのだけれど、たまにこういう傑作を見ると、なんだか自分の見方が肯定されたような気がして嬉しくなる。

2014/09/12(金)
17:30仕事上がり。
18:35「レオン」(1994年アメリカフランス、リュック・ベッソン監督)
かなり久しぶりにレオンを見る。多分、高校の時にビデオで見て以来。
高校の時は「これはスゴイ!」と興奮したのをおぼえている。
改めて見ると、思ったほどでなかった。
それでも、クライマックスに向かってのもりあがりはなかなかいい感じ。
展開が間延びして感じられたのは「完全版」だからか。
追い詰められたレオンが排気口にマチルダを押し込んで脱出させるシーンで、キスシーンが無い。
え、となる。
最後の最後で2人はキスをするんじゃ無かったっけ、記憶違いか?
確かにキスシーンを見た覚えがあるんだけどな、なんだか釈然としない。
どうも間違って記憶していたっぽい。
あと、橋本愛を見るたびに、何処かで見たことある雰囲気だなぁと思っていたのだけど、それがレオンのナタリー・ポートマンだということに気付いた。
帰りにTSUTAYAによって「ワンスアポンアタイムインアメリカ」と「続 座頭市」と「濡れ髪剣法」を借りて帰る。DVD旧作3本で300円。
家に帰ってビール飲みながら「濡れ髪剣法」を見て幸せな気分になる。
渋谷のハチ公前交差点で日の丸やら日章旗やらを振り回して「朝日新聞不買運動」なるビラを配っておる者どもが大挙して騒いでいた。
本当にうんざりしたのでそのうちの一人を捕まえて、君はどういう了見でそういうなんの役にも立たない事をしているのか、
そんなことばかりしているとただでさえあまり良くないらしい頭がもっと悪くなるぞ、馬鹿はダメだ!と、
とうとうと言って聞かせてやろうと思ったけどそんなことしてたらレオンの時間に間に合わなくなるので諦める。

2014/09/13(土)
昨日、家で飲みすぎていてひどい頭痛。
建築学概論がハードディスクに入っていることを思い出し、
前半部分1時間くらい見る。
やっぱ、この映画面白い。
最後まで見てから、もう一度見るとまた違った見方になる。
(大学1年の時の初恋とそれから10年近くたった後の話を交互に描いた作品。
かなりおすすめ。)
13:00「So Young」(2013年中国、ビッキー・チャオ監督)
ちょっと、これはダメ。
話がとっ散らかっているし、何より主人公の女の子がうざすぎる。
16:00「海を感じるとき」(2014年日本、安藤尋監督)。
わからない映画だったし、別にわかりたいと思うような映画でもなかった。
好きでもない女の子に手を出して、その後つきまとわれてしまうというストーカーもののホラー映画にしか見えなかった(そういう意図は無いと思われる)。
またもや、全然呼ばれていない映画を見てしまった。
下町コメディ映画祭「西遊記」のチケットを買っていたのをすっかり忘れて、今日の映画を予約してしまい、まだ発券前で取り消しがきいた「西遊記」をけってしまったことを激しく後悔しつつ、やれん気持ちを抱えて再び痛飲。

2014/09/14(日)
昨日、家で痛飲した挙句、前後不覚となり、twitter上で意味不明のつぶやきを呟き続けるという失態をおかし、
朝から激しい自己嫌悪に陥る(飲酒+twitterは本当に危険なので、今日を持って飲酒ではなくtwitterをやめることを決意)。
ふらふらの状態のまま、浅草の下町コメディ映画祭に行く。
10:00「ヴェガスからマカオへ」(2014年香港、ウォン・チン監督)。
チョウ・ユンファ主演のギャンブルコメディ映画。
上映途中で、機材トラブルで3度上映が停止する。
しかも、最終的に最後の45分くらいが驚きのDVD画質。字幕がにじんでいた。
途中退席すればよかったと思うけど、これ映画祭の1回きりのプログラムだからと最後まで見てしまった。
映画自体は面白いものだったと思うが、3度の停止で完全に集中が切れていたのでまともな感想が書けない。

14:30「愛しのゴースト」(2013年タイ、バンジョン・ピサンタナクーン監督)。
タイでの興行収入が歴代1位になったという作品。
タイ映画を見るの初めてかもしれない。
監督が来ていて舞台挨拶あり。
タイでは有名な怪談話の映画化。監督の話によると、この怪談はタイですでに30回近く映画化されているらしい(日本でいうところの四谷怪談みたいなものという説明があった)。
なので、タイでは話の筋を知っている観客がそれでも大挙して押し寄せたということらしい。
見終わった後、確かに、元となる話を知っているともっと面白いのかなという印象は受けた。
(来月か再来月日本公開するらしいので、見る前に何の話なのかを調べてから行ってもいいかもしれません。
ここには筋を書きません。話を知っていても楽しめる映画だと思います。でも、もう一度見る気は起こらない)。
それにしても、タイ語は難しそうだなという印象(いつだかインドネシア映画を見たときも言葉が全然わからんという感想だった)。

18:00「荒野はつらいよ」(2014年米、セス・マクファーレン監督)。
この邦題がね、、、原題はA Million Ways to Die in th West。
荒くれ者であふれる町で、オタクで気の弱い羊飼いが右往左往する西部劇。
セス・マクファーレン監督なので、下品な笑いが各所にちりばめられている。
実は、こういう下衆なアメリカコメディが嫌いではないので割と楽しめた。
同じセス・マクファーレン監督のTEDよりも面白かった。
(「荒野はつらいよ」もそろそろ日本で公開されるはず。劇中ではひどい表現が割と多くあるので、あまりおすすめできないのですが、見るなら、タランティーノ監督の「ジャンゴ」をまず見ておくことを強く勧めます。「ジャンゴ」自体も大変面白い映画ですが、両方見るともっと面白い)
隣に座ったおそらく映画関係の専門学校に通っていると思われる5人の女の子グループの子たちが、「わかってるなぁ」というタイミングでクスクス笑うので、良いね!となる。

にしても頭のふらふらが治りきらない。

そういえば、今日、電車に乗っていたらアジア系の女性にこの電車が目的の駅に着くかを英語で聞かれた。それも行きの電車と帰りの電車の2度、それぞれ別の女性。
行きの時は三鷹駅で、イベントのチケットを見せられて、「ここが三鷹か?それとも、次の駅が三鷹か?」(総武線は三鷹が終点で、そのまま折り返しの津田沼行になるので、多分、終点についたのかわかっていなかったっぽい)という話だったので「ここだ!」と答えられたのだが、帰りは都営浅草線内で、「この電車は押込に止まるか?」という話で、都営浅草線界隈に疎いので「アイドンノウ」となる。

2014/9/15(月)
土曜日あたりから負のスパイラルに陥ったらしく、
朝7時くらいに目が覚めるも、何もする気なく、昨日はビールを2缶しか飲んでいないのに、頭がくらくらするし、おなかは下っているはで、「うーんうーん」となる。
風邪気味なのと、まだまだ尾を引いている自己嫌悪で軽いうつ状態。
14:00くらいまで何をするでもなく、ラジオをつけっぱなしにしてボケっとしていた。
TOHOシネマズ日本橋で「第三の男+町山智浩映画講座」という割と楽しみにしていたイベントがあるため、なんとか奮起して家を出る。
16:30「第三の男」(1949年英、キャロル・リード監督)。
はじめて見る映画。おもしろかった。
町山智浩映画講座のほうは、期待していたほどではなかった
(ちなみに、町山智浩という人はとんでもない人物で、どんなにすごい人かということを書きだすととまらなくなるので、また今度)。
なんでだろうかと考える。
講座は、「第三の男」を出発点にして、映画における悪について考えるというもの。
おそらく、僕は町山智浩の本とかラジオとかポッドキャストをほとんどすべて読んだり聞いたりしているので、
悪について彼が話すことのほとんどが予想の範囲内だったからということがある。
(「第三の男」のホリー(オーソンウェルズ扮するハリーを追うアメリカ作家)がこの映画の中ではアメリカそのものを象徴しているとか、面白い話ももちろんあった。)
ただ、町山氏の引き出しの多さはやっぱり圧巻で、彼の話を聞くたび、自分の映画に対する知識の無さ(映画の見方の話もそうだし、単純に見ている映画の量が圧倒的に自分とは全く比べ物にならない)にうんざりして、もっと勉強せねばという気になる。
実は明日も下町コメディ映画祭で町山智浩のイベントに行く予定。
こちらは「バカ映画をみんなで鑑賞しよう」というやつで、毎年やっている恒例のイベント。
大分仕事が落ち着いていることもあり、明日は有給をとっているので体調を整えていきたいと思う。

今週は、収穫があまりなくて残念です。
「建築学概論」と
「天才マックスの世界」
はDVDが出ているので、借りて見ると面白いと思います。

このところ、心が沈んでいてまたコンセントが抜けそうになったけど、今のところまだ半分くらいささった状態です(ホコリかぶって火事起こすパターンですね)。