「レーウェンフック」 勝田正人さん
自分で上手に描くことはできないので、
熟達の画家に依頼したのです。
― アントニ・ファン・レーウェンフック ―
過日、凱風先生から、津田沼近傍古書店店頭の
百円棚から見つけ出したとして、ちくま○×△選書
数冊の話をききました。
さらに後日、そのなかから「微生物の狩人」という
小編をコピー送付していただき、面白く、読了まで
寝られず、翌一日を棒にふりました。
一方、私のもとにも「光の王国」という、まるで宗教
本のようなタイトルの本があり、共にこのレーフェン
フックのことを描いております。(福岡紳一著)
冒頭の一文は、レーウェンフックが発見した驚くべき
信じがたい未知の世界を英国王立協会に報告した
図像に添えられてた一文です。光の王国の目次の
次の扉のようなページに示され、同書はこの熟達の
画家が誰であるのかと楽しませてくれる一冊でした。
<以下、同書より>
アントニ・ファン・レーウェンフックは、1632年10月24 日、
オランダのデルフトに生まれ、ヨハネス・フェルメールも同じ年
の一週間後、10月31日に同じ街に生まれ、二人の名は教会の
洗礼名簿の同じページに記載されている。
フェルメールの死後、レーウェンフックはフェルメール家の遺
産管財人に指名されその執行を行った公式記録が残っている。
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おたよりありがとうございます。
文中にあるレーウェンフック氏は、世界ではじめて顕微鏡を作った人であります。
そして、その顕微鏡で世界で初めて「微生物」を発見した人でもあります。
それが、どれほどのことだったか。
彼と、それに続く「微生物の狩人」たちがいなかったら、私たち寿命は、ほとんど17世紀のそれと同じように低かったにちがいありません。
それにしても、その先頭を走ったわれらが恩人であるレーウェンフック氏は、なんとまあ、ヘンテコリンな男だったことでしょう!
まったく、笑ってしまうほどです。
ところで、 勝田氏の書かれているように、もし、レ氏が英国王立協会に送った幾多の絵が本人の描いたものでないとすれば・・・・。
それは、なかなかに興味深いことです。
すてぱん