凱風舎
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オリオン


 

あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の  つばさ

あをいめだまの こいぬ

ひかりのへびの とぐろ

オリオンは高く  うたひ

つゆとしもとを  おとす


― 宮沢賢治 「星めぐりの歌」―

 

 

 

新聞によればオリオン座の赤い一等星ベテルギウスが30~40年前に比べると直径が2~3倍になっているそうである。

御存知の方も多かろうが、赤い星というのは年寄りの星である。
よって賢治が 「あかいめだま」と歌った、さそり座のアンタレスも年寄りである。
ところがオリオンのベテルギウスはもっと年寄りである。
それもほとんど虫の息。
なんでそうだとわかるかと言えば、こいつがめちゃくちゃでかいからだ。
・・・ということを昔、小学校の図鑑で読んだ。

そいつがますます膨らんでいるというのだ。
ということは、そろそろ爆発してその命を終えるってことなのかなあ。

超新星爆発って奴を起こして、夜空が明るくなるのかなあ。

というより、これではオリオンがオリオンでなくなるぞ。

もっともこれは天体の話なので、今日明日そうなるってことじゃなく、10万年後のことかもしれないが。

いやはや、スゴイ。