「遠くに白山」 勝田正人さん
遠く白山が夕日に映え、
近くにはさくらんぼが色づいています。
送ってあげたいところですが、酸っぱい実で、
そう教えているのに、ひとの話を聞かぬカラスが食べてしまいます。
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おたよりありがとうございます。
今も歌われているのかどうかは知りませんが、私たちが子どもの頃は「金沢市民の歌」というのがありました。
その歌の歌い出しは
朝日に映ゆる白山の
雄姿は空にそそり立ち
というものでした。
ところが、私の住んでいた辺りからは白山はよく見えなかった。
標高が比較的高い家の辺りは市内の山に近く、かえって海に近い勝田氏のところの方が、視界が開けて遠くの白山はよく見えるようですね。
美しい。
そういえば、誰かの句に
さくらんぼ会えない時間は片思い
なんてのがありましたが、これはその酸っぱさも含めての句だったのでしょうか。
すてぱん