凱風舎
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 曾ては五風十雨と言つて堯舜のやうな聖人の下に世が治まつてゐる時には五日毎に風が吹いて十日毎に雨が降るので万物が順調に育つたと考えられてゐた。それが聖人の世ではなくても雨や風はそれがあることで我々の生活もその基盤を得てゐる。

 

 ― 吉田健一 「風雨」 ―

 

 今日は朝から雨。
 子どもたちの運動会も明日に順延。

 ひさしぶりの雨だ。
 おかげで心静かな週末になった。
 もちろん、このおかげで五穀も実るのだ。
 明日あたりは、竹林には「雨後の竹の子」も出てくるんだろうか。
 そんな情景を想像して、なんだか一人笑ったりしてた。

 外は雨なので、生まれたテントウムシはまだ部屋にいる。
 本から目を上げるとパソコンの上を歩いたりしている。
 夜になって、今は花瓶の葉っぱの上に留まっているが、明日は晴れて暑くなるそうだから、きっと窓から出ていくだろう。
 ここじゃアブラムシもいないしな。

 私は明日子どもたちの運動会を缶ビール片手に見物の予定。