それは問題だ!
アホじゃなかろか、と思ったのである。
こんな日本語があろうか、と思ったのである。
下の言葉である。
言葉にすべきか、
言葉にしないべきか。それが問題だ。
何ですか、これは!
これ、朝日新聞が自社新聞のデジタル版を宣伝すべく今日の朝刊に載せていた一面広告のその見出しの言葉である。
それに続く内容もまあ、どうでもいいようなヒドイ代物ものなのだが、それにしても
しないべきか
などという、そんなあほな日本語があろうか!
バカじゃあるまいか!
「しないべきか」などという言い方が、キモチワルクナイとすれば、それはよほどに日本語の言語感覚が狂っておるお方だ。
朝日新聞はどうやら「天声人語」を《天下の名文》であるとお思いであるらしく、それを写しなさいという専用のノートみたいなものを書店で売っておるようで、それもずいぶんハズカシイことだなあ、と、わたくし、他人事ながら赤面の思いをしていたのだが、それにしても、そんな自負を持たれておる「天声人語」の朝日新聞が、こんなバカげた日本語を自社の広告で堂々と書いて天下にさらすなどというのがハズカシクナイのかしらん。
言葉にすべきか、
言葉にせざるべきか、
もしくは
言葉にすべきか
言葉にしないでおくべきか
内容がないのだから、せめて言葉くらい正しく、これくらいにしといてくれよ。
とまあ、私、これ、
言葉にしないべきではない
と思ったので書いてみました。