陽気
はるのあさスカートはきたい気ぶんだよ
上田麻央
今日もいいお天気。
窓を開けてポカポカお日さまの中、新聞を読んでいたら、昨日、子どもを育てるのはたいへんだ、などと、知ったような口を利いていたのに、西原理恵子氏が
子育てはすごく楽しいです。
仕事と一緒。楽しいしやりがいがある。
としゃべっていた。
そりあそうだろうと思う。
それは子育ては愉しいに決まっている。
人の子どもでさえ見てるとおもしろいんだもの。
もしそれが楽しくないとしたら、そこに妙な義務感や責任感が外からやってきているからだろう。
西原氏の描く「毎日かあさん」を読んでると、この人が子どもが育つのをおもしろがってるのがわかる。
どんなことでも、それをおもしろがってやっていればそれは楽しいものになる。
そういえば、こないだ読み返してたショウペンハウエルにこんな言葉があった。
陽気な人には常に陽気であるべき原因がある。
その原因とは、ほかでもない、彼が陽気だということなのだ。
いやはや、そうだなあ。
言われれば、なんだか身も蓋もない話だけど、たしかに根っから陽気な人というのはいて、そして、これを持ってる人は何にもまさる財産を持ってることになる。
〈ちなみに写真で見るショーペンハウアー氏は苦虫を噛み潰したような顔をしてる)
でもまあ、かりにこんなすてきな財産を持っていなくても、今日みたいないいお天気の日は、だれだって陽気になれるからいいな。
だから、みんな春が好きなんだろうな。
今日の引用は今朝の新聞に載ってた小学校一年生の上田麻央ちゃんの俳句。
「スカートはきたい気ぶん」ってほんとはどんな気分かはおじさんにはわからないけど、でもそれがとってもほがらかなあかるい気ぶんだってことだけはわかる。
そうそう、ショウペンハウエル氏は、さっきの言葉の後で正しくも、こう断言してる。
直接、現在において幸福を与えるものは朗らかさしかない。
朗らかでいましょう!