「キンカナマナマ」 北川司さん
久しぶりの晴れぇ。
いつもながら拙い写真ですが、脇道では車で圧雪されスケートリンク状態になっていて、中学生の頃誰かが「キンカナマナマ」と言ってたのが、大人の言葉として劇的に入ってきて、それからは喜んで使っていました。
が、どうやらこれも死語になりつつあるようです。
アラフォー以降の男性しか共感しない。
もともとこういう言葉に興味を持ったのも男の子だけだったような気がする。
追伸:『レ・ミゼラブル』はしょりまくって何とか読了。文体も登場人物も、最後まで溶けあいませんでした。涙腺が緩くなった筈なんですが、いっかな泣けませんでした。次はヘンリー・ミラー。
一冊の埃を拭う春の庭
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おたよりありがとうございます。
そうですか、キンカナマナマですか!
キンカナマナマはおたよりにもあるように、路面の雪が踏み固められてツルッツルになった状態を指す言葉でキンカンナマナマとも言います。
たぶん金沢一帯のみで使う言葉でしょうが、語源はまったくの不明です。
信長は明智光秀の禿げ頭をからかって彼を「キンカン頭!」と呼んだそうですから、尾張あたりではツルツルなものはキンカンと言うのかもしれない。
前田利家だってもとは尾張の出の信長の家来ですからね、金沢にやって来てそのスベスベの雪の上に朝日が反射するのを見たとき光秀の頭を思い出したのかもしれない。
それも、ナマナマしいキンカン。
・・・ なんてのは、みんな私のでっち上げ語源ですが。
ところで、この言葉が表す状態というのは、同じ凍った地面でも、東京などで積雪の翌朝に転倒する人が続出するあの凍った路面とは少しイメージが違います。
氷の状態、というよりは、司氏の写真の如く路面全体が白くどこにも黒いところが見えないで、その白い雪の表面がツルツルになっている状態です。
車が今ほど多くなく、また道路に融雪装置なんてもののなかった頃は、ひと冬に何度かは金沢の道はどこもこんな状態になったものでした。
そして、このようになった坂道は、竹スキーで滑るのに最適でした。
むしろ子どもたちは無理やりにでもそんな状態を作りだすべく長靴の底で何度も雪をなでつけて、その表面をツルツルにしたものでしたが。
ちなみに、踏み固められていない深い雪道を歩くときは長靴がゴボルと言います。
すてぱん