Imperceptible days 1549
知らない道を歩いていたら
道端に井戸がある小路があった。
錆びたポンプの柄は取れ
もちろん
もう誰も使ってはいない。
「井戸端会議」
――そんな言葉が本当に生きていた時代があったんだな。
いまはだあれもいない静かな小路を抜けると
そこにはコンビニがあって。
そういえば だれかに
気が付いたら
ぼくらはなっていたのさ
なんと
個人にね
なんて詩句があったけな。
an old well
(引用の詩は、北村太郎「紙とエンピツ」からのものです)