Imperceptible days 1559
杭ごとに影の揺らぐや春の鴨
すこし潮の引いた干潟の一つ一つの杭の上に鴨がやすんで
立春のやわらかな風にその水面(みなも)の影が揺れていた。
この句、一つ一つの「悔いごと」(事・言・毎)に己の影が揺らぐ
・・・という意味ではないのだが。
ちなみに「悔い」は「くい」であって「杭」は「くひ」である。
古代において杭とは神霊を招き寄せる寄りしろであったという。
at Yatsu tideland