Imperceptible days 1621
さらすべき中身がないのに
さまざまの思いつきの美辞をならべて箱に書き
自分で書けない奴は
できあがったそんな箱にあわてて入っては
勇ましぶったり新しぶってみせたりする人がいて
そんな人たちの声が
「お願いします、お願いします」と
車で駆けぬけてゆく今年の12月の街
バナナの箱に入れられているのに
箱に書いてある名前なんか知らん顔で
「私ら、見ての通り、ただの白菜ですから」と
店の前に並んでいる白菜たち
heaps of vesitables of the season