「打破ならず」 北川司
自分でお奨めしといた「フォーリング・ダウン」ー、今日ビデオ屋行って何とか見つけたんだわ。ところが、それはブルーレイ(のみ)対応ちうことで、(まあ店員の対応が普通の上だったので、映画の主人公のようにはならんかったけど)もう一軒行ったけどやっぱりその手のしかなく、閉塞されてしまいました。
映画が古いせいか?
さにあらず。ついでに借りた「まむしの兄弟恐喝(かつあげ)3億円」はまっと前のやけん。
これはソニーの陰謀だわ。
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「日銀がバンバン輪転機を回せば、デフレは《打破》できるんです!」
なんてことを言うて、コブシを握りしめてる人が総裁をやっておる政党もあるみたいですが・・・。
たぶん、「打破」、なんてのはまっとうな生活者からは出てこない物言いなのでしょう。
「打破」の先にも続く「生活」があることを忘れた者だけが「打破」なんてことを口にするんです。
あるいは、実行するんです。
それが、映画になるのは、映画はエンドマークで終りになるからでしょう。
「敵」は外にあり、それさえつぶせばなんとかなる、なんて発想は、誰かと同じ、たぶんに「ワラビシい」ものでしょう。
>けれども、みんなが「打破」しか思いつかないとしたら、その社会を覆っている閉塞感は相当重症なんでしょうが・・・
すてぱん