弘、「弘」に行く
Get your motor runnin’
― 「ワイルドで行こう」-
やっぱり「弘」氏はバンダナを巻いておりました。
船橋駅前《ラーメン弘》。
一度はまあ話のタネに入っておかねばと図書館に行ったついでに寄ってみたのですが、でも、私、店に入った途端後悔しました。
私、あんまり物事を後悔するたちにはできていないんですが、その店内に充満するなにか異様な臭気に思わず鼻をしかめてしまった。
考えてみれば、私、豚骨ラーメンというものを出す店に入ったの、これが初めてだったんですが、あまりにも無警戒でした。
それにしても、なんなんですかね、あのにおいは!
こんな妙なにおいのするものを
これがうまかラーメンのにおいたい!!
などと言うてイバッておる博多の人というのは、それだけで、なんだか「信用できないなあ」というような気がします。
ところで私、最も安い650円のラーメンを頼んだんですが、出てきたどんぶりにはチャーシューのほかに一辺15センチ四方もある大きな海苔がなんと三枚もその縁のところからはみ出して、ピンとそそり立っております。
15センチ四方が三枚ですぜ。
これは、いかなる意図なんでしょう。
カウンターの中で腕組みしておる「弘」氏に訊くわけにもいかず、私、黄土色に濁った汁から、うどんかと見まがうほどの太い麺をうつむいたまま黙々と食べました。
まあ、においほどに汁はまずくはなかったのですが、でもあの三枚の海苔の意図するところは最後まで不明のままでした。
とはいえ、もういいです。
店から出てもずっとあの妙なにおいが体中に染み込んでいるようで、ずっと不快でした。
家に帰ってからさえ体中が臭うようで、私、すぐに風呂に入りました。
なにやら黄泉の国から戻ったイザナギになったような気分でした。
ところで今日の引用は映画「イージーライダー」の主題歌です。
今日の話と何の関係もなさそうですが、私の英語の聞き取り能力では、どう聞いても
いつものラーメン!
としか聞こえないのですが。
お疑いの方はYou-Tubeで御試聴くださいませ。
まったくの冒頭部分のワン・フレーズです。
家で即席ラーメンを作るとき、私、ついつい「日本語で」これを歌ってしまって、いつも子どもらに笑われている歌です。