「聞く」 北川 司さん
昨日お客さんを乗せて永平寺まで行ってきました。駐車場で待っている時、別のお客から「この辺で一番旨い胡麻豆腐と羽二重餅を食べれるとこを教えてくれ」と言われたのですが、私は「知りません」と答えました。大体、私とあんたと味覚は違うし、何をもって一番というのか、とも思いましたが、こういう人らがいてタクシー稼業も成り立つのだからと、事は荒げませんでした。わしはブランドに対する銭はあるんやぜ、みたいなでぶっちょのおっさんでした。人が一番といえばそれでいいんかい。安直やろ。とみに、ガイドブックに載っているお店に客が殺到して、魚を食べるのに一時間半も待ったりして。
さりながら、私もネパールへ行ったとき、『地球の歩き方』なんて本を携帯してました。その中に、「ビザ」のマークのあるホテルはビザカードが使えるはずだったのですが、当初行ったホテルで、でぶっちょのおじさんが何やら言うにはカードは使えない、ということでした。オッサン(その時は私はまだ30代)は「バーン、バーン」と言い出して、なんのことやらと思ったのですが、流石私、一分ほどしてそれが「BANK」だと閃きました。銀行に行けばカードでお金が借りられることを教わり、銀行までの道を教わり、銀行で英語だらけの書類(といっても住所・氏名を書くだけなんですが)を書き、頗る達成感を覚えたことでした。
自分の目・足・耳が頼りですな。競馬新聞の本命・対抗もあてにならんしな。
北川 司さんより
おたよりありがとうございます!
それで永平寺の写真を送っていただいたのですね。永平寺のお客さんのお話も、「バーン」のお話も相当面白かったです、電車で読んで笑っちゃいました!
運営スタッフ一同より
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