凱風舎
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食べられちまった

 

 

   過(あやま)てば則(すなわ)ち改むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ。

 

    ― 『論語』 (学而第一) ―

 

 私、実は、じんわり、涙、出ました。
 何のことかって?
  なでしこジャパン!
 全然興味なんてなかったのに、朝のNHKのニュース見てて、年ですなあ、じんわり、涙出てきた。
 先制点を取られ、追い付き、追加点を取られ、追い付き、そして最後に勝つ・・・なんて、日本人のもっとも好むストーリーをそのままなぞるような試合です。
 すばらしい。

 「《なでしこ》たあ、なんだ!」
と、あれほど名前をけなしておきながら、なんですが、わたし、彼女らの頭、なでてあげたくなった。
 君子は豹変するが、おじさんだって虎変する。

 昨日引用した「エール大学出の食料品屋」をまねるなら

 わしなんぞは耕され、栽培され剪定され、山と積まれて焼かれ、木からもがれて、ええと、それから何だったっけ、箱に入れられ、確かそうだったな、房からちぎられて、一粒ずつ若い娘にたべられちまうわけだぜ。全く、おどろいたもんだね。

ってところです。
 若者はおじさんを驚かすために存在しています。
 それでこそ若者というものです。