自分の目
出てこい!
出てこい、出てこい。
おはなし出てこい。
おはなし出てこい!
どんどこどんどこ出てこいこい。
― NHKラジオ 「『お話出てこい』の歌」 ―
保育園にいたころ、いつもラジオで「おはなしでてこい」を聞いていた。
その「おはなしでてこい」はなんと今でもやっている。
《出てこいのおじさん》まで一緒だ。
4月から時間が変わってこの頃はあんまり聞かなくなったが、実は、私、この年になってもよく聞いていた。
ヒマもここまで行けば相当のものだが、まあ、そんな人です、私は。
で、こないだアンデルセンの「裸の王様」をやっていた。
なかなかおもしろかった。
「裸の王様」というのは、人が美しいと言うものを着た人のことなのだね。
自分には見えないのにその美しさが見えるふりをしてそれを着た人のことだ。
もし、あの王様が自分の目で見て美しいと思うものを着ていたら、子どもに
王様は裸じゃない?
なんて言われても、
ふふふ、子どもには見えないんだよ
と言って笑ってやれたのにね。
って、そんなこと思った。