凱風舎
  1. トップページ
  2. 凱風通信

かしまだより その2

庭

この土地へ実家が引っ越した当初、すぐ裏にちょっと小高くなった荒れた土地がありました。
夏になると蛇が出るらしく、「危ないから」と父が草を刈り始め、それなりに広いので電動の草刈り機?のようなものまで購入し、誰の土地かは知らないけれどばんばん草を刈り、やがて平たい土地になり、小高い土地へ上りやすいように木で階段を作り、木や花を植え、しまいには父のゴルフの練習場まで整備し、椅子も持ち込み、いまではほとんどうちの庭と化してしまいました。

そんな、誰の土地かは知らないけれどうちの庭と化しているこの場所が、何を隠そう私もとても気に入っています。
お茶を持ってこの山へあがり、木陰に椅子を置いて目を閉じれば、聞こえてくるのは鳥のさえずりと風が木々を揺らす音くらい。ここはもうほとんどバリ島です^^
この山には栗の木がたくさん植わっていて、秋になるとたくさんの実が落ち、それを拾って母が栗ご飯を炊いてくれます。
落ちている木の実をまとめておいておくと時々リスがそれを食べにきたり、キジがひょこひょこ歩いてやってきたりもするそうですが、残念ながら私はお目にかかったことがありません。
いつだかの夏には1本の木に20匹はくだらないカブトムシが集まっていたこともありました。今年の夏もまたカブトムシくるかなぁ。

 

やまだまゆみ