朝だとわからない朝
朝起きて、テレビをつける人と、朝刊を手にする人と、どちらが幸福だろうか?たいした違いはないようだが、そこに決定的な差異がある。テレビをつけたって、今が朝だということしか分らない。朝刊を開けば、世界中の出来事が一目で見渡せる。その差は大きい。一日のスタートからして、前者は後者に遅れをとっている。
ー 鮎川信夫 『最後のコラム』 -
新聞が休みの朝はつまらない。
起きて、さて、何をしていいのかわからない。
別に鮎川信夫が言うようなたいそうなことを思っているわけではないが、テレビを見る習慣はないから、毎朝2つの新聞を読んでいる時間が丸々あいてしまうことになる。
で、今日がその新聞休刊日。
というわけで、今日はどうも朝だということもわからないような朝でした。
まあ、言ってしまえば、私にとって新聞は煙草やコーヒーと同じものなんですな。
嗜好品、です。
私からこの三つを取ってしまえば、何も残りません。
人はアルコールのみに生くるにあらず。