「鷺沼古墳公園」 捨般さん
セメントで作られたこの埴輪の馬はもう20年以上一頭だけでずっとここに立っています。
ここは古墳と言っても、小さな竪穴式石室があっただけの丘なので、本当は埴輪なんてなかったのです。それでも、
「古墳って言えば、ハニワだろう!」
と、ここを公園に整備する時、市の担当者が大人がまたがれるくらいの馬の埴輪を置いたのでした。
馬はそれからずっとひとりでいます。
はてさて、そんな馬のかたわらには一本の大きな辛夷の木があって、春になると真っ白な花をたくさんつけます。日が射すとその真っ白な花の影は馬の背中にきれいな模様を付けてくれます。甘い香りも漂います。花びらもたくさん散って来ます。だから、この馬は春が大好きなのです。夜になって、だれも公園からいなくなるとこの馬は昼間の模様を背中に付けたままぽくぽく公園を歩いているのかもしれません。
捨般さんより
おたよりありがとうございます!
ほんとになんてかわいらしい模様ができるんでしょう!このお馬さん、昼間から子供たちと一緒になって走り回りたいのをじっとこらえて、みんなが寝静まった頃、ぽくぽくと公園を歩き回っているに違いありませんね!そして歩き疲れて、次の日のお昼はぐっすりお昼寝…なのかもしれません^^
運営スタッフより
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