さもしい
さもしい男の佐母二郎(さもじろう)。
ー 「新・八犬伝」 ー
大学入試で、メールを使って解答を求めた男の話を新聞で読んだ。
なんとまあ、さもしい!
人に「さもしい」なんて言われたら、
生きていけないぐらい恥ずかしい
って思える自分すら、そいつは持ってないんだろうな。
というか、「さもしい」という語彙すら、彼は持っていないんだろうね。
人にそう言われたこともないんだ、きっと。
かわいそうに。
言葉の意味を正しく知るというのが「教養」というものなのに。
むかし、NHKでやってた人形劇の『新・八犬伝』、おやじが観てて、その中で一番好きだった台詞がこれだったらしく、何かあるごとに私に
さもしい男・網乾(あぼし)佐母ニ郎!!
って、言っていた。
私、おやじから見て、かなり「さもしい」男だったんだろうかなあ。