凱風舎
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レイジィ大石君

大石、ブログ辞めるってよ

辞めません



いや、まだ、やってます。

「桐島、部活辞めるってよ」やってます。

新宿と池袋と渋谷でやってます。

悪いことは言わないので、見に行ってください。

すごい映画だから。



このドラマは、大きく分けて、5つの物語を軸にすすみます。



そう、今から僕は、「桐島、部活辞めるってよ」について書こうとしています。

でも、この文章を読むその前に、ぜひ、見に行って欲しいと強く思います。

行ってください。

僕の話を聞くのは、それからでも遅くない。

むしろ、みたら、僕の話なんか聞く前に、自分の話をしたくなるはず。

僕がそうでした。

見てから、2日とか3日とか下手すると一月くらい経った今でも、桐島のワンシーンワンシーンを思い出したりしている始末です。



だからこれは、その予習編。

見に行ってから、みんなで話そうよ。

桐島について、話そうぜ!というような、映画でした。



桐島が公開された初期に、誰かが言っていた言葉に、これは青春映画ではない、青春映画以降の映画だというものがありましたが、至言です。



従来の青春映画の主人公が桐島くんです。

彼は、県選抜に選ばれるほどのバレーボール部のエースで、しかも、女子高生にしてはませすぎている、スクールカーストの最上位に属するような女の子を彼女に持つ男の子ですが、彼は、登場しません。

いなくなってしまったのです。

桐島は、降りてしまったのです。

そこから、映画は始まります。



これは、桐島がいなくなってからの物語です。

なので、当然、焦点がばらけます。

桐島を中心に動いていた高校のバランスが、くずれます。



桐島に頼り切っていたバレーボール部。

桐島の男友達グループ。

桐島の彼女の所属する女子グループ。

桐島とは関係のない吹奏楽部(部長が桐島の親友と呼ばれるヒロキに思いを寄せている)。

桐島とは関係のない映画部。



それらの物語が、桐島が不在になった金曜日から次の週の火曜日までまさにシンフォニー的すすみます。

桐島がいなくなったことによりくずれたバランスを必死になって取り戻そうとする奴らと、そいつらとは無関係で進んで行く時間を過ごす吹奏楽部や映画部。



クライマックスのシーンでは、はっきり言って、泣きました。

こんなに美しい***映画は見たことがありません。

こんなに素敵な*****の楽曲は聞いたことがありません。



まだ、映画館でやっているので見に行ってくださいませ。

それからまた、話しましょう