凱風舎
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レイジィ大石君

閉塞感を打破~! by 猟銃

行って来ました。



悪の教典!

新宿ピカデリー‼



新宿ピカデリーの中でも、一番大きな会場ともっぱら囁かれている1番スクリーン。

スクリーンがデカいです。客席も広いです。

会場は満員。しかも、年齢層が若い。

高校生か大学生かの男の子やら女の子に囲まれて、部長は少しく緊張しました。



映画は、どうなんでしょう?

部長は小説を読んでいたので、ストーリーラインをすべて把握して、あー、これがあのエピソードにつながるのね、はぁ、このキャラクタとこのキャラクタが統一されているのね、とするとあのエピソードは、とか何とか、脳内変換、脳内補完しながら見ていたのですが、小説を読まずに映画を見る人には、結構とっつきにくいつくりになっていたように思います。



悪の経典という話は大体以下のようになっております。



蓮実聖司(通称ハスミン)は町田市にある高校の英語教師。

明るく闊達で生徒からも先生方からも信頼される教師。

しかしそれは、自らの王国を作り上げるために作り出された仮の姿であり、少しでも彼の意に染まらぬものはすべて排除する。それも、どこからも足のつかない巧妙なやり口で、死をもって!



小説を読むと、ハスミンの計算高さ、非道さが素晴らしすぎて、ハスミンが追い詰められそうになると、ついつい、おーハスミン、ヤバイぜ逃げろ!と思わせるのです。

しかし、これが映画になると、うむ、展開が早いな、、、これでは、観客がハスミンの非道っぷりを堪能するための前段階が抜け落ちちゃうじゃん!

もっとそこは、ハスミンの教師としての優秀ぶりを全面にどんどん押し出すべきではとか何とかあらぬ心配をさせられます。



これは、実は殺人鬼である英語教師のハスミンを媒介とした「閉塞感の打破」物語です。だから、この映画の主人公は、ハスミンではありません。ハスミンに一人一人、着実に確実に、間違いなく殺されてゆく生徒40人が主人公です。あるいはハスミンによって崩される平和な日常のやり場のなさであったりするのです。

その意味で、ハスミンが生徒を猟銃でガンガン殺してゆくクライマックスは、「桐島、部活辞めるってよ」でいうところの最後の屋上でのシーンのカタルシスにつうじるところがあります。

ただ、桐島に比べると、そこに至るまでの物語の語り口に甘さがあると思いました。

何だかせっかちな、我慢し切れていないような…



という感じで、平均年齢低めな新宿ピカデリーの午後はすぎたのです(平均年齢低めを狙った映画館の映画の予告編の連続攻撃は地獄ですね。映画が始まる前にほとんど発狂しかけましたよ…)。

実は、その後、映画を見終わった日曜日の午後5時くらいに職場から電話あり、そこからはじまる閉塞感!という感じに話をつなごうかとも思ったのですが、まあ、それはいいか~。



来週は、どうしましょうか?

まだ決めていません。

先生オススメの白夜、演劇1演劇2などなどが狙い目です。

あとは、根津美術館かなー



ではでは~