凱風舎
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レイジィ大石君

2014/11/5~2014/11/09

2014/11/5(水)
17:30仕事上がり。
徒歩で渋谷へ。
18:10位に着く。
ユーロスペースへ。
ユーロスペースと言うか、2階。オーディトリウムという映画館が密かに閉じ、ユーロライブというイベントスペースになったらしく、今日はそのオープニングイベントで「町山智浩の映画塾公開収録 アメリカコメディ最前線」が開催される。
「町山智浩の映画塾」というのはWOWOWで放送される映画を町山智浩が前後編合わせて一時間位の長さで解説するという動画の企画。
WOWOWの観覧募集に応募したら当たった。
と言っても、このイベントは普通にチケット販売している。1回2200円という高値らしい。
今回はアメリカのコメディ4本を町山智浩とアメリカコメディに詳しい長谷川町蔵という人が解説するというもの。
中々面白かった。
なんでもアメリカの選挙制度だと、共和党がゲルマンダリングということを行ったせいで、下院で民主党が勝つのはほとんど不可能らしい。
ゲルマンダリングとは何かと言うと、選挙区の区割りを都合のいいように変えてしまうということ。典型的なアメリカの選挙区では、一つの都市とその周りの郊外を含めて1選挙区としていた。都市には様々な人種の人々が多く住んでおり民主党支持者がほとんど。郊外には人口こそ少ないが金持ち白人が住んでいる。郊外に住む金持ち白人は大抵共和党支持。
このままの選挙区だと、人口比率から言って共和党に勝ち目が無いので、彼らは、複数ある選挙区、例えば4選挙区あったとすると、その4選挙区の都市部だけをまとめて1選挙区にして、その他の3選挙区を郊外で分けるというゲルマンダリングを行ったので、これで行くと、民主党に1議席を奪われても3議席はとれるので、いつまで経っても民主党は共和党に勝てない、と言う話。
共和党がいつそんなことをしたのか(息子ブッシュ時代かな?)、調べないとわからないけど、町山智浩の語るアメリカ事情は大抵事実に基づいて正しいのできっとそうなんだろうと思う。
家に帰り、スパゲティを茹でて食べる。
2014/11/6(木)
19:15仕事上がり。
家に帰り、借りていた「レゴムービー」(2014年米、フィル・ロード、クリストファー・ミラー監督)をDVDで見る。
公開された時に、面白いと話題になっていたが見逃していた作品
見ている感じは、「サウスパーク」に近い。あれほど過激な表現はいけど。
レゴの街でマニュアル通りに楽しく暮らす平凡そのものの建築作業員エメットがひょんなことから、世界を救うと言う謎のパーツを手に入れてしまう。
なんの特徴も無いエメットがどう世界を救うのかという話。
エメットの声をやっていたのがクリス・プラットという俳優でこの人はガーディアンズオブギャラクシーで主役をやってた彼。悪のお仕事大王には、コメディアンのウィル・フェレル。モーガン・フリーマンとかリーアム・ニーソンなんかも声優をやっていて割と豪華。
2014/11/7(金)
17:30仕事上がり。
立川へスーツを取りに行く。
前の現場の人がまだ国立で働いているんじゃ無いかと思って、飯でもとメールしたら今は秋葉原で働いているらしい。
家でビールを飲みながら借りていた「風立ちぬ」(2013年日本、宮崎駿監督)を見る。

 

2014/11/8(土)
年に1度あるという、土曜日の出勤日。噂によると何処かの休みの代わりの出勤日らしいが一体いつの休みの代わりなのか判然としない。

17:30仕事上がり。
18:55「イコライザー」(2014年米、アントワン・フークワ監督)
デンゼル・ワシントン主演でアントワン・フークワ監督と言うことで、当然、デンゼル扮する極悪麻薬捜査官が新米デカのイーサン・ホークをいじめまくるトラウマ映画「トレーニングデイ」再びか、という期待大。
アメリカの巨大ホームデポセンターで働くいわく有り気な初老の黒人ボブ(デンゼル)。彼は彼のプロトコルを守り、7:30に目覚まし時計がなる前には朝食の準備をして、仕事終わりにはまっすぐ家に帰り、1人夕食をとり、後片付けをすまし、午前1時過ぎまで読書をしたりして、静かに暮らしている。眠れない彼は毎日1:30を過ぎた頃、お茶のティーバッグをハンカチに包み、本を携え24時間営業のダイナーに向かう。
そこで彼は何時ものテーブル席に座り、ナプキンの上に並べられたナイフ、フォーク、スプーンのうち、ナイフとフォークを横にどけ、持ってきた本の傍にナプキンを置き、その上にスプーンを配置し、テーブルの上にハンカチを広げる。と、店主がカップを持って来て、お湯を注ぐ。彼はハンカチに包まれたティーバッグをカップにいれる。
カウンター席には何時ものようにケバい化粧をした女が座っている(クロエ・グレース・モレッツだ)。
「そろそろ釣れた頃?」
と彼女が彼に話しかける。
「いや、まだ見つけたばかりだよ」と答える彼、どうやら2人は彼が読んでいる「老人と海」という本について話しているらしい(夕方に仕事が終わって、1時過ぎまで読書して、まだ「老人と海」を読み終わらないとは、、、と思ったことは内緒だ)。
その後、なんと言うか、薄っぺらい文学的な雰囲気のトークが続いて行ってなんだかなと思っていると、話は思わぬ方向と言うか、まあ、そっちねという方向にすすむ。
モレッツちゃん(彼女、ちょっと太ったな)はロシア系のマフィアの下で売春をしつつ歌手を夢見る少女で、ロシア系マフィアにひどい目にあっている。彼女を支配する男の名前がSlavだったり、Slavの親分のロシアマフィアの元締めの名前がプーシキンだったりして、これは冗談なのかな、となりながら見ていると、彼が何時ものように深夜にダイナーに行くと彼女の姿が無い。次の日もその次の日も。ダイナーの親父が彼に告げる。「彼女、ひどく殴られて入院してますよ」
病院に行くと、顔中アザだらけのモレッツちゃんがベッドにいて傍らには同種の仕事をしていると思われる女が泣いている。彼女に話を聞くと、どうやら客に殴られたモレッツちゃんがやり返し、そのまま逃げ出したがSlavに捕まって酷く殴られたらしい。
ここまでの展開で、私は気づきました(遅いかな?)。
これは、スーパーヒーロー物に違いない。
思ったとおり、ロシアマフィアのアジトに1人向かうデンゼル。
Slavに対し封筒を渡し「9800ドルある。これでモレッツちゃんを解放したまえ」とせまるも、「そんな金、彼女なら半月で稼げんだバーカ」と言われ、引き下がるかと思いきや、、、
意を決したデンゼルは、ロシア系マフィア4人を19秒で皆殺しにしてしまう。
ことほど左様に、ひねりらしいひねりは無く、ひたすらに強いデンゼルが悪の組織を追い詰めて行くという、デンゼルがSを胸にあしらったスーツやつや、蜘蛛の巣のやつや、コウモリのコスチュームやらを身につけていないのがおかしいような映画でした。

最終的に、決戦の場所がデンゼルが普段務めるホームデポセンターになって、拳銃やらマシンガンやらを持つ敵に有刺鉄線で罠を仕掛けたり、酸素ボンベを電子レンジに入れて爆発させたりと、ホームデポセンターの商品をフル活用するというDIY精神溢れる戦い方で敵をやっつけて見得を切るデンゼル。

あー、バカらしかった。素直と言うかなんと言うか、ひねりが全然無いので気楽に見れます。悪い奴は最初から最後まで悪いやつで、デンゼルは無敵。

思えば、「トレーニングデイ」もそんな映画だったなぁと。そっちではデンゼルは最初から最後までとんでもない悪徳刑事で、それが凄いんだけど、そこに関しての裏切りは全く無かったしね。

2014/11/9(日)

10:00「ニッポン無責任時代」(1962年日本、古沢憲吾監督)@TOHOシネマズ日本橋。
植木等の映画初めて見た。
面白かった。
女の子の喋り方が興味深い。昔は皆あんな喋り方だったのかな?
何と無く夏目漱石の小説を思い出した。漱石の小説でも、女の人の喋り方が面白いんだよね。「あら、ひどいのね、知らないわ」とか。
日本橋から有楽町に移動。
13:50「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014年インド=アラブ首長国連邦=アメリカ、ラッセ・ハルストレム監督)@角川シネマ有楽町
ディズニー映画。面白かった。
何と言っても、ヘレン・ミレンが出ているのでそれだけで満足。
ヘレン・ミレン大好き。